OpenStage(大日本印刷)を利用して大学院生のセミナーを実施しています。発表者と聞き手との双方向でのやり取りを行うことで議論が円滑に進みます。
【ゼミ室にて】・・備え付けのホワイトボードにスクリーンを貼る
【研究室にて】・・・私の研究室は狭いので書棚にスクリーンを貼りながらゼミを実施します。非常に便利です。
OpenStageには、マウスモードとプレゼンテーションモードがあります。
【マウスモードとは】
このモードはパワーポイントのファイルをスクリーンに投射し、デジタルペンをコンピュータのマウスのように操作できる環境を提供します。これは簡易電子黒板の機能であり、従来の据え置き型の電子黒板よりも場所をとらず、操作も非常に簡単です。今後、学校現場に据え置き型のプロジェクターが普及することを考えると電子黒板のあるべき姿を提供しています。
【プレゼンテーションモードとは】
このモードでは、発表者の学生は作成した文書をあらかじめPPGファイルというものに変換してスクリーンに投射します。こうすることで、発表者はデジタルペンを用いて自由に書き込みができます(上図では赤字)。これは一種のマウスモードです。
一方、聞き手の学生や教員は専用紙(PPGファイル印刷物)を手元に置きながら別のデジタルペンで気がついたことをコメントします。このとき、このコメントはスクリーン上に反映されます(上図では青字)。
このように、居ながらにして発表者とインタラクティブな議論が可能になります。さらにこの赤字・青字は履歴としてファイルに保存できます。
【PPGファイルについて】
この技術のポイントは専用紙(PPGファイル印刷物)とデジタルペンが鍵になりますが、使用に関しては大げさなものではありません(もちろん高い技術です)。印刷にはアノト社認定プリンタがメーカーから指定してされていますが、認定プリンタでなくても大丈夫でした。ちなみにEPSONのレーザープリンタLP-5000A、Canonのインクジェットプリンタ PIXUS MG6130でも大丈夫でした。しかし、この印刷物を市販のコピー機でハードコピーして使おうとすると若干認識が悪くなるようです。