そもそも,モンテカルロ法とは,フォン・ノイマン( V.Neumann )やウラム(
S.M.Ulam )によって 1945 年頃から用いられ,「確定的な問題を,乱数を利用して解くこと」とされていたようです.
しかし最近では,少しこれを拡大解釈して,乱数を利用するシミュレーションをモンテカルロ法ということが多くなってきました.
さて,円周率が π であることは有名ですが,ここでは乱数を用いたシミュレーションで
π の値に迫ってみましょう.
下図のように1辺の長さが1の正方形とそれに内接する
4分の1 円 ( 扇形 )があります.
正方形の面積 : 扇形の面積= 1: π/4
この正方形のなかに,ランダムに n 個の点を落としたとき,r
個の点が円内に落ちたとすれば,
1: π/4 = n : r ∴ π = 4 * r/n
となります.落とす n 個の点を多くすればするほど,より正確な値
に近くなると予想できるでしょう.
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